执笔者プロフィール

铃木 美穂(すずき みほ)
看护医疗学部 教授専门分野/基础看护学?がん看护

铃木 美穂(すずき みほ)
看护医疗学部 教授専门分野/基础看护学?がん看护
先日、美容室で白髪染めをしていたら、隣の鏡台の客と美容師の会話が耳に入ってきた。私よりずっと若そうなふたりが、サプリメント摂取の是非について話していた。客のほうが「なぜこの世にサプリメントが存在するのか。普通に栄養バランスの取れた食事をすればよいではないか」と高唱し、血圧を下げるお茶やコレステロールを下げるヨーグルトを次々と否定していった。私だったら、“普通の食事とは何か” “あなたの飲んでいるお茶に添加物は含まれていないのか”と言い返してしまいたくなるところだが、美容師はうまく相槌を打ち、客の持論を引き出していた。次第に話題はスキンケアに移り、客は美容師にさまざまな化粧品を紹介していった。私は、“化粧品は人為的な化学物質の最たるもので、自然の食品を推す信念とは矛盾するぞ”と焦れたが、“総じてヘルスコンシャスな人なのだ”と思い直すと、突然、微笑ましい気持ちになった。そして美容師の傾聴力に感心した。
次の客は美容师よりも少し年上と思われ、先の客の时よりも敬语交じりに野球の话をしていた。客ははじめ若干烦わしそうに返答を选びながら応じていたが、徐々に美容师のペースに乗っていった。先の客の时には完全に闻き役だった美容师が今度は会话をリードし、各人の话している时间は五分五分だった。
私は帰宅后もこの美容师のコミュニケーション术が気になって止まず、データベースを用いて学术论文を検索してみた。美容师の倾聴スキルの上昇と指名客数の増加に関连があることを示した研究があった(松本ら、2014)。雑谈スキルとは明确な関连は见られなかったという。美容师の业は「パーマネントウエーブ、结髪、化粧等の方法により、容姿を美しくする」(美容师法)技术が第一义的であり、养成施设ではさほどコミュニケーションについては教育していないようである。确かに、私がこの美容师を指名するかは髪をカットしてもらってからの判断だ。看护基础教育でなぜコミュニケーションに重点を置くのか、看护における倾聴とは何か、そのアウトカムや测定方法も改めて考える必要がありそうだ。
决して闻き耳を立てていたわけではない。白髪染めの放置时间の徒然もよいものである。
※所属?职名等は本誌発刊当时のものです。