执笔者プロフィール

杉田 洋一(すぎた よういち)
商学部 教授専门分野/国际経済学

杉田 洋一(すぎた よういち)
商学部 教授専门分野/国际経済学
経済学におけるデータの利用で近年注目を集めているのが、行政データの利用です。これまで研究に利用されるデータは、国势调査など统计作成を目的として収集されたものが主流でした。それに対して行政データは、行政がその业务のために収集した情报になります。年金の支払い记録、纳税记録など、膨大なデータが行政に眠っています。诸外国では2000年代より行政データの研究への利用が进んでいます。
行政データの最大の长所は、现実の経済活动の生の记録であることです。例えば、年金记録からは、転职履歴?给与の额?休职期间など、统计调査では调べることの难しい、転职市场に関するリアルなデータが得られます。
私自身もメキシコ税関の输出入申告记録を用いて2011年より研究しています。税関に提出される输出入申告书には、谁が谁にいつどんな商品を几らで几つ贩売したかという、详细な取引情报が记録されます。それを利用して、公司と公司の取引の特徴を理解することが研究テーマになります。
なぜメキシコなのかと闻かれると、2011年当时に输出入申告记録を研究に开放していた国は数カ国しかなく、それがメキシコであったことが理由の1つです。一方で我々の研究はメキシコでもその重要性が评価され、2015年にメキシコ国内の论文赏を顶きました。このように、行政データを开放することで世界中から研究者が集まり、その国の重要な経済问题が研究されるという、行政と学术研究との良い関係が多くの国で生まれています。
令和に入り、日本でも行政データの研究利用が始まりました。2022年より国税庁の纳税记録と税関の输出入申告记録の利用が、それぞれ税务大学校と财务総合政策研究所との共同研究として开始されました。输出入申告记録の利用には、庆应义塾からも私を含む5名の研究者が参加しています。
行政データの利用で注意すべきなのは、记録される个人情报の保护です。输出入申告记録の场合には、データは霞ヶ関にある笔颁からの持ち出しが禁止され、分析内容も个人や公司を特定しないものに限られます。
この新しい取り组みに参加できる喜びと共に、研究を成功させて次に繋げなければならないという责任を感じています。授业の合间をぬって霞ヶ関に通う日々が続きそうです。
※所属?职名等は本誌発刊当时のものです。