执笔者プロフィール

松田 康博(まつだ やすひろ)
その他 : 東京大学東洋文化研究所教授塾員 専門分野/東アジア国際政治、中台関係研究

松田 康博(まつだ やすひろ)
その他 : 東京大学東洋文化研究所教授塾員 専門分野/東アジア国際政治、中台関係研究
昨年7月に庆应义塾大学出版会から『中国と台湾──危机と均衡の政治学』を上梓した。现代の中台関係を学际的に分析し、わかりやすい记述に努めた。
若い顷は海外出张の机会も少なく、公式文献の読み込みだけが頼りだった。ところが、文献を読むことも出张に负けず劣らず楽しい。たまに面白い决定的瞬间に出会うからだ。
1995年の李登辉访米とその后の台湾海峡危机を経て、中台の実务协议メカニズムは中断した。中台间の対话回復は絶望的に思えた。ところが、『人民日报』の表现に微かな変化があった。1997年9月に行われた中国共产党15回全国代表大会の直后に、ある要人が「両岸政治交渉の手続きのアレンジを进める」という见惯れない表现を使ったのである。
ある勉强会でこれを取り上げて「中国が台湾との対话を回復したいと考えているらしい」と报告したところ、「そんな兆候は一切见られない。中国は台湾への强硬姿势を坚持している」と一笑に付された。
ところが、これはやはり対话回復のキーワードだった。江沢民访米の直前に出てきたこの语句の変化は、1998年10月に実现した2回目の汪道涵?辜振甫会见の前触れだったのだ。私は、庆应の大学院で恩师?山田辰雄先生から中国政治史の研究方法を学んだ。その威力を强く実感したものである。
その后、江沢民は、1999年に李登辉による「特殊な国と国との関係」発言に怒り、台湾との対话を再度絶った。2000年5月には台湾独立派である陈水扁?民主进歩党政権が成立したことで、交渉を通じた「平和统一」は当面见込めなくなった。江沢民が次にどう出るかが注目点となった。
江沢民は2000年10月の中国共产党第15期第5回中央委员会総会で、国家统一は「新世纪に入ってからの叁大任务」だと発言した。ところが翌2001年7月の中国共产党成立80周年大会で、江はこれを「新世纪における3大任务」に言い换えた(傍线引用者)。これを読んだ时、「江沢民は统一の期限をこっそり100年近く先送りにしたぞ」と兴奋したことを覚えている。
习近平が台湾问题の「解决」を事実上諦める瞬间を、将来公式文献から见つける日がくるだろうか。これは私の研究者としての密かな愉しみなのである。
※所属?职名等は本誌発刊当时のものです。