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慶應義塾

知识共同体の构筑に向けて

登场者プロフィール

  • 池谷のぞみ

    文学研究科 図書館?情報学専攻

    池谷のぞみ

    文学研究科 図書館?情報学専攻

2016/11/30

私は、人々のさまざまな営みを、その営みに関わる人々の视点から理解することにこだわる、エスノメソトドロジーという学际的なアプローチをとって研究をしています。「エスノ」は「人々の」という意味で、エスノメソドロジーは「人々の方法」となります。研究者による「理解のための精緻な枠组み」を用意して営みを理解することが社会科学における通常の研究方针です。それに対して、エスノメソドロジーは、人々が実际に使っている方法を理解することを通してリアリティーを理解するという方针をとります。対象は同时代の人々の活动であることがほとんどですが、书かれたテキストを人々による実践として理解対象とすることもあります。私は、このような方针に基づくことで、人々が想起もしくは共有する知识を営みの実践から切り离さずに理解し、组织や集団における知识の共有や创造、継承などの问题を考察することに関心があります。

现在、文部科学省の补助を受けて行なっている研究「市民の健康支援のための価値互酬型サービスを支える知识共同体の构筑」では、1)患者?家族を含む市民がどのような文脉において医疗や健康に関する情报をアクセスするに至り、どのように意思决定に至るのか(情报実践の理解)、2)市民の健康情报をアクセスする机会を専门机関として提供する医疗机関の相谈支援センターや患者図书室において、スタッフがどのように市民に适切な情报を选び、それを提供しようとしているのか(専门机関サービス実践の理解)、3)市民にとって敷居の低い机関として公共図书馆は健康や医疗についてどのようなサービスを提供しようとしているのか(公共図书馆サービス実践の理解)の3点を、インタビューや、现地に访问してサービスを実施していらっしゃるところに可能なかぎり参加して理解を深めています。こうした理解を通して、様々な状况にある市民が必要なときに健康?医疗に関する情报をさまざまな形で得られるような环境を作って健康支援をしていくには、何が必要なのかを探っています。

次の段阶では、公共図书馆、がん相谈支援センター、患者図书室がさらに市民の健康支援の拠点となっていくために、连携や知识共有を容易にしていくような仕掛けを创るには何が必要なのかを考えていこうとしています。公共図书馆や患者図书室の方々、国立がんセンター、がん相谈支援センターの方々、そして図书馆情报学の研究者と一绪に、価値互酬型サービスを実践のレベルで支えるような「知识共同体の构筑」のあり方を考えているところです。

もともと私と医疗との関わりは、20年前に高度救急救命センターで当直医の方々とご一绪しながらいわゆる贰搁と呼ばれる场面をフィールドワークさせていただいたことに遡ります。その他にも大学図书馆のレファレンスサービスや分类作业、公共図书馆のビジネス支援サービスも理解の対象としてきました。一时は米国のパロアルト研究所に身をおき、情报システムのデザインを考える上でフィールドワークをどう生かしていくか、そして仕事の仕方を実践者の方々と共に再デザインする方法を考えていたこともあります。

こうしてみると、私の研究はフィールドが多様できわめて无节操に见えると思います。人々の営みを理解することを重要视する方々の求めに応えてきた结果なのですが、一贯して通底するテーマは、人々の実践の理解を踏まえながら、知识の共有や継承、情报サービスのデザインを考えることです。これまでの研究におけるあらゆる経験が现在进めている研究に生きていると思っています。

(2016/11/30)