春雨直播app

慶應義塾

近世スイスにおける宗教社会史研究

登场者プロフィール

  • 野々瀬浩司

    文学研究科 史学専攻 西洋史学分野

    野々瀬浩司

    文学研究科 史学専攻 西洋史学分野

2020/04/01

画像

これまで16世纪前半における宗教改革の思想と民众运动との関係について、スイス北部の农村を中心に研究してきました。中世以来スイスや西南ドイツの农村社会には、共同体を基盘にして、自分たちの古き法や自治を守るために、领主に対して抗议する伝统がありましたが、ルターやツヴィングリなどの宗教改革の新しい神学の诞生を契机にして、その共同体运动は一层活発化し、1525年には大规模な农民反乱に発展しました。当时、领邦国家の形成と社会的流动化の进展とともに、旧来の封建的支配秩序は着しく动揺し、様々な社会的紧张や対立が発生していました。その中でも、农民を人格的に支配する农奴制の问题に関して、农民の抗议书の分析を中心に、特に详しく考察してきました。农奴には移动の自由は禁止ないしは制限され、自由に结婚相手を选ぶ権利は认められず、相続税に类した死亡料や农奴承认料の支払いや不定量赋役の履行の义务がありました。封建反动が强化され、共同体の自治が侵害されると、宗教改革の神学に触発されて、スイス各地の农民たちは、领主に対して农奴制からの自由などの様々な内容を含んだ抗议书を提出したのです。

そのような农村社会に関する研究成果を土台にして、これからは分析対象を16世纪の都市共同体にも拡大しようと考えています。とりわけスイスの自由都市シャフハウゼンにおける宗教改革の导入を事例として、共同体の役割とその构造について実証的に明らかにしたいと思います。最终的にシャフハウゼンが正式に宗教改革を导入したのは、1529年9月のことですが、その途中でドイツ农民戦争に连动して、市内で葡萄栽培者ツンフトの反乱が勃発し、その镇圧后、首谋者や改革派の説教师が処罚され、改革运动は大きな挫折を経験しました。现在のところまず、ツンフト体制都市であったシャフハウゼンにおいて、なぜ葡萄栽培者が、市参事会での政治的発言権を有していたにもかかわらず、市当局に対して武装蜂起を行ったのかについて调べています。

(2020/04/01)