春雨直播app

慶應義塾

论証的関係としての意味を理论化する

登场者プロフィール

  • 喜田浩平

    文学研究科 仏文学専攻

    喜田浩平

    文学研究科 仏文学専攻

2020/12/21

言叶の意味の研究には様々なアプローチがあります。代表的なのは、意味を言语の外部に存在する事物と関係づける立场でしょう。その场合、言叶と世界の関係、言叶と物の関係が主要な论点になります。あるいは、意味を人间の心の中に存在する何かと考える立场もあります。例えば概念やイメージなどの认知的な対象が意味であると考えられます。さらに、言语を道具のように见立て、それを使って何ができるか、どのような行為が遂行できるか、という観点から意味を捉えようとする立场もあります。

これに対して、意味を言语内の诸要素の関係として捉える立场があります。语や文の意味は、それらの间に成り立つ関係から生まれると考えるものです。このような考え方を洗练させ、とりわけ「论証」的関係に注目しながら、体系的な意味の理论を构筑する研究が进められています。一般に「论証」は説得の技术と考えられ、レトリックの研究领域で扱われます。しかしこの理论では、「论証」こそが言语の本质であり、语汇や文法を统一的に支配する根本的な原理であると考えます。

「论証意味论」と呼ばれるこのアプローチは、1980年代にフランスで提唱され、现在も目覚ましい発展を遂げています。私の研究テーマは、この理论的枠组みの中で、主にフランス语の文学作品を対象としながら、意味论と语用论のインターフェースに位置する言语事象(条件文、语汇的意味、メタファー、ことわざ、言外の意味など)を分析したり记述したりすることです。この理论を用いることで、他のアプローチでは観察できない事象や解决できない问题が的确に処理できることを示し、理论の优位性を主张することがその主要な目的です。また同时に、そのような研究を通じて、この理论そのものを整合性のある形に発展させるのがもう一つの目的です。

同じような関心を持つ研究者のコミュニティーはフランスのみならず大陆ヨーロッパ、北アフリカ、中南米、アジアなど、世界中に広がりつつあります。研究対象となる言语はフランス语だけではなく、英语やスペイン语、ドイツ语、イタリア语、ポルトガル语、アラビア语、ラテン语、现代ギリシア语、日本语、中国语、朝鲜语などです。

(2020/12/21)