春雨直播app

慶應義塾

エナメル质から旧石器时代人骨へ

登场者プロフィール

  • 河野礼子

    文学研究科 史学専攻 民族学考古学分野

    河野礼子

    文学研究科 史学専攻 民族学考古学分野

2024/04/01

私の専门である自然人类学は、自然の一部としてのヒト、生物の一种としてのヒトについて、进化や适応、构造や机能、成长や変异など、生物学的な视点で知ろうとする学问分野です。私自身はその中でも特に、骨や歯の形を调べる形态人类学を専门としています。大学院に进学する时点では、人类遗伝学の研究室を选んだのですが、目に见えない顿狈础の研究は自分にはあまり向いていない気がしてきました。それで修士课程の途中で、隣の形态人类学の研究室に移りました。

大学院では歯の表面を覆うエナメル质の厚さを対象とした研究をすることになり、エナメル质の形状を3次元デジタルデータ化する作业に取り组みました。はじめは表面形状スキャンを利用したのですが、途中から齿线颁罢を利用することになりました。今日では人类学を含めた形态学全般で、齿线颁罢など断层撮影技术によって対象の3次元形状をデジタル化する、という手法が当たり前に使われていますが、私が取り组み始めたころはまだそれほどたくさんの研究事例があるわけではなかったので、计测の原理や计测精度、デジタル画像処理のアルゴリズムなど、一から学ぶことになりました。

その后、そうした手法を身につけたことで、もともとの対象であった古い时期の人类や类人猿だけでなく、インドネシアの原人化石や中国のギガントピテクス化石、日本の旧石器时代人骨まで、さまざまな资料を対象とした研究に参加してきました。最近ではミャンマーの中新世类人猿化石の研究と、石垣岛の白保竿根田原洞穴遗跡出土人骨の研究がメインのテーマとなっています。

特に白保竿根田原洞穴遗跡の旧石器时代人骨化石の研究については、头骨をデジタル復元してほしい、ということでお诱いいただき、それにとどまらず现地调査にも参加させてもらいました。その后は思いがけず研究グループのまとめ役のような立场になり、他のメンバーやゼミの学生などの共同研究者と一绪に研究を进めるべく顽张っています。日本の自然人类学者であればだれもが憧れるであろう、旧石器时代人骨の発掘调査やその后の研究に参加できたことは大変光栄なことであり、同时に大きな责任を感じています。

(2024/4/1)