センター長 : 田村 次朗(法学部 教授)
活動拠点キャンパス : 三田
センター概要
本研究センターは、深刻な社会的対立、経済的対立と摩擦といったグローバル?コンフリクトの効果的解決のための方法論構築を目指す。すなわち、国家間の深刻な対立、紛争、または企業及び個人が直面するグローバル?コンフリクトの解消に向けた建設的な対話?コミュニケーション、当事者間の利害を適切に調整された持続可能性の高い合意案形成のため、どのようなアプローチが適切かについて、法学?政治学、心理学、コミュニケーション論そして脳科学など学際的視点から多面的な研究を行う。本研究センターはHarvard Universityに設置されているProgram on Negotiation(ハーバード大学交渉学研究所)と連携し、共同研究を行う。また多様な背景を持つ研究者を採用するとともに、企業との人材交流を行い、交渉学研究の中心的な拠点形成を実現する。また本研究の趣旨に賛同する企業?団体の参画を促す。研究活動としては、研究部門と教育?人材育成部門という2つの側面から、研究成果を通じた社会貢献を実現する。
研究部门では、纷争解决と交渉という视点から国际政治、国际経済などのグローバル?ガバナンスについて、国际比较を含め、様々な観点から研究を実施する。たとえば、ハーバード大学交渉学研究所の研究成果に対して、庆应义塾における福泽諭吉の思想の中にある东西文化交流のための発想や考え方を取り入れ、また日本における交渉の歴史的研究として外交研究のみならず、民间におけるビジネスの研究たとえば、近江商人の交渉技术など、多方面から新しい観点を取り入れ、研究を进める。
教育?人材育成部门では、その成果を次世代の人材育成に生かすため、教育プログラムの开発に取り组む。现在、ハ-バード大学と庆应义塾大学で、国际交渉の贵重な経験者らの知见を绍介するスピーカー?シリーズなどを実施するほか、体系化された交渉学を基础とする教育手法を确立し、実施する予定である。
キーワード?主な研究テーマ
交渉学 纷争解决论 コミュニケーション论 心理学 认知科学 行动経済学 脳科学 人材育成 意思决定论 外交政策 通商政策 政策形成
2010年度事业计画
2010年度は、2009年度の研究成果を踏まえ、ハーバード大学交渉学研究所とさらに強固な連携を図り、研究を推進する。具体的には、ハーバード大学交渉学研究所のダニエル?シャピロ準教授との本格的な共同研究プロジェクトを進め、本年度中に研究成果の発表を目指す。また、同研究所 senior academic advisorの我喜屋まり子君が慶應に一定期間在籍することに伴い、ハーバード大学の様々な研究者との共同研究の実施が可能となる。特に、心理学と交渉学の研究の融合をはかるとともに、法学教育?研究としての交渉学の可能性をはかるため、ハーバード大学の研究者らと緊密に連携し、研究成果を報告する。
また世界経済フォーラムにおけるGlobal Conflict Program では、定期的に開催される研究会に研究代表者が参加することを通じ、ヒアリング調査を行うとともに、研究成果の国際的普及を計る。理論研究では、ゲーム理論に基づく、国際経済関係の相互依存とその交渉学的側面について、研究を行う。これらの研究成果と平行し、本研究の教育面での貢献として引き続き、義塾においては福澤文明塾を中心として、この研究成果を提供することに加え、引き続き外部にも広く、研究成果の教育面での普及を実現するセミナーなどを実施する。次に、2010年度は、研究成果のとりまとめとして、学術雑誌への投稿のほか、日本説得交渉学会を2010年8月に義塾において開催し、その中で交渉学研究に関する報告およびシンポジウムを開催する予定である。また年度末には、シンポジウム、あるいは講演会、ワークショップといった形態での研究成果報告を行う予定である。
2009年度事业报告
2009年度は、センター長が、ハーバード大学交渉学研究所と連携し、世界経済フォーラム?グローバル?コンフリクト?プログラムに参画し、幅広く海外の研究者、また外交官、政治家など国際交渉の最前線にたつ実務家との積極的な意見交換を通じて、深刻な社会的対立、経済的対立と摩擦といったグローバル?コンフリクトの効果的解決のための方法論に関する研究を行った。その研究成果として、2010年3月、センター長、ハーバード大学研究員の我喜屋まり子君そして、本学法科大学院教授、ジェラルド?マクリン君を招き、Global COEシンポジウムに参加し、本研究センターの研究の現状について、報告を行った。慶應義塾における本研究の教育的な成果は、福澤文明塾プロジェクトにおいてプロフェッショナル?トレーニングの一環として行ったセミナーが代表的なものである。
また本研究センター客员研究员である隅田浩司君は、2009年11月に日本経団连グリーンフォーラムにおいて、最新の研究成果を踏まえた交渉学についてセミナーを実施するほか、国土交通大学校においてもセミナーを行い、本研究センターの教育手法の普及に努めた。
また、业绩として、交渉学の普及促进のため一般にわかりやすく解説する书籍を、隅田浩司君とセンター长らの共着により『ビジュアル解説 交渉学入门』を日本経済新闻社から2010年3月に刊行する。さらに、2009年度の研究成果に関する理论的な研究报告として、雑誌『知财管理』に、隅田浩司君とセンター长らの共着により、2010年5月に刊行予定である。以上の通り、本センターは、2009年度に関する研究に関して、所期の目的を达成し得たものと考える。
プロジェクトメンバー

研究代表者
田村次朗
教授法学部
奥田暁代
教授法学部