2017/05/08
庆应义塾大学医学部
このたび、庆应义塾大学医学部精神?神経科学教室の内田裕之専任講師は、北米、ヨーロッパ、アジアの統合失調症研究の専門家とともに、統合失調症の治療で使用される抗精神病薬の長期的な効果と安全性を検討し、その安全性?有用性?課題点を明らかにしました。
近年、抗精神病薬の使用により、长期的には统合失调症の症状が、逆に悪化するという报告が散见され、その使用の妥当性が议论の的になっていました。
そこで、研究グループでは、抗精神病薬の治疗効果、脳に対する影响に関する过去の报告を吟味し、その有用性と安全性を再検証しました。
その结果、抗精神病薬の使用は症状を改善し、その后の再発を防ぐのに有用であることが改めて明确に示されました。一方で、一部の患者では抗精神病薬の中止または减量が治疗として适切である可能性があり、今后、各患者に合った治疗法をみつける研究が必要であるとの结论を见出しました。また、抗精神病薬が脳の萎缩に与える影响は确定的な知见は得られず、今后のさらなる検讨が必要であると结论付けました。
この検証结果を统合失调症の患者とその家族に周知することで、抗精神病薬の効果に対する“误解”を解くと同时に、课题点も明らかになり、统合失调症の治疗の今后の方向性を提示したと考えます。
これらの研究成果は2017年5月5日、アメリカ精神医学会が発行する「American Journal of Psychiatry」に掲載されました。
プレスリリース全文は、以下をご覧下さい。