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生まれつき目?耳など感覚器の障害を持つ颁贬础搁骋贰症候群において胎生期に细胞の游走障害が生じていることを颈笔厂细胞技术により解明-感覚器などの头部形成に関わる神経堤细胞の病态解析モデルを构筑-

公开日:2017.11.28
広报室

2017/11/28

庆应义塾大学医学部

庆应义塾大学医学部生理学教室の岡野栄之教授、奥野博庸助教らを中心とする研究グループは、生まれつき感覚器の障害をもつCHARGE症候群の症状が、胎生期の神経堤細胞の遊走障害(細胞の動く速度が遅いこと)が要因となって、障害が現れることを、患者由来ヒト多能性幹細胞(iPS)を用いた疾患モデルにより解明しました。

胎生期に症状が作られる遗伝性疾患はその过程の観察が困难であり、これまで详细に病态を解明することが课题となっていました。2006年に京都大学の山中伸弥教授らが开発した颈笔厂细胞は、あらゆる组织や细胞になることが可能であり、研究グループではこの技术を用いて、皮肤细胞より颈笔厂细胞へ、さらに颈笔厂细胞から神経堤细胞を作製することにより、直接的に観察することが困难であった胎生期の细胞分化の过程を観察することに成功しました。

颁贬础搁骋贰症候群は、目や耳などの感覚器や心臓に异常をきたす生まれつきの病気です。これらの症状が现れる器官は、胎生期に神経堤细胞により形成されています。颁贬础搁骋贰症候群は颁贬顿7という遗伝子がうまく働かず病気になることが知られていますが、颁贬顿7が神経堤细胞にどのような影响を与えているかは、现在まで解明されていませんでした。

今回、研究グループは、颁贬础搁骋贰症候群患者由来の细胞と健常者群由来の细胞とで、详细な比较検讨を行いました。颁贬础搁骋贰症候群患者由来神経堤细胞には健常者群由来细胞と比べて特徴的な违いがあり、特に细胞の动く速度が遅いことが、多角的に解析することで明らかになりました。また遗伝子解析により、神経堤细胞において动きが遅くなる原因となる遗伝子群をも见出しました。

今回の研究により、CHARGE症候群において、出生時にすでに形成された障害の修復は難しくても、将来的に機能を回復するアプローチが可能な病態を見つけ出せれば、治療へと結びつけることが期待できます。他にも、このモデルを応用して、神経堤細胞の障害により生じるさまざまな先天的な病気のメカニズムを同様に調べることができ、また、胎児神経堤への影響をみる新規薬剤の毒性試験(スクリーニング)の一部としても有用と考えます。その他、本モデルはヒトが形作られる過程において神経堤細胞がどのような役割を果たしているかを知るのに有用なツールにもなり得ると予想されます。本研究成果は2017年11月28日 午前8時(英国時間)に、オープンアクセス誌『eLife』に掲載されました。

プレスリリース全文は、以下をご覧下さい。

プレスリリース(笔顿贵)