2018/01/16
庆应义塾大学医学部
国立研究開発法人 日本医療研究開発機構
庆应义塾大学医学部内科学(消化器)教室の佐藤俊朗准教授らの研究グループは、39例のヒト由来の膵がん細胞を体外で効率的に増殖させることに成功し、その詳細な解析によって、膵がんは周囲の環境から与えられた細胞増殖物質に依存することなく増殖可能となることで悪性化していくことを明らかにしました。
近年、膵がんの遗伝子情报を详しく分析することで、膵がん患者の生存期间に违いがあることがわかってきました。しかし、その原因は不明であり、それを利用した治疗への応用もなされていませんでした。
佐藤俊朗准教授らの研究グループは、细胞の外侧から働きかけて増殖を刺激する奥苍迟と搁蝉辫辞苍诲颈苍という2つの物质が、膵がんの悪性化に深く関わっていることを発见しました。さらに、膵がんはこの2つの物质を膵がん自身の増殖に必要とするかどうかで、段阶的に悪性化する3つのタイプに分类でき、その违いは骋础罢础6という遗伝子の発现の量に连动して定められていることを明らかにしました。
また、研究グループでは、颁搁滨厂笔搁/颁补蝉9システムという遗伝子改変技术を用いて人工膵がんを作製し、膵がんが悪性化していく过程を再现することに成功しました。
本研究は、ヒト由来の膵がん细胞を効率的に増殖させる技术を利用し、段阶的に悪性化していく仕组みを世界で初めて明らかにしており、今后の膵がん根治を目指した治疗法への道筋となることが期待されます。
この研究成果は、2018年1月11日(米国東部時間)に米科学誌『Cell Stem Cell』のオンライン版に掲載されました。
プレスリリース全文は、以下をご覧下さい。