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慶應義塾

皮膚の炎症が腸炎の悪化を招く「皮膚-腸相関」のメカニズムを発見 -乾癬と炎症性腸疾患の合併症の治療戦略に期待-

公开日:2018.11.06
広报室

2018/11/6

庆应义塾大学医学部

庆应义塾大学医学部内科学(消化器)教室の金井隆典教授、筋野智久特任講師、清原裕貴助教らの研究グループは、乾癬の発症が腸内細菌叢(注1)を変化させ、腸炎が悪化しやすい腸内環境が形成される「皮膚-腸相関」の存在をマウスによる実験で初めて明らかにしました。

乾癣(注2)と炎症性肠疾患(注3)は、それぞれ皮肤と消化管に慢性的な炎症が起こる自己免疫性疾患の一种で、いずれも国内における患者数は増加倾向にあります。両疾患は発症する臓器や疾患のメカニズムが异なりますが、片方に罹患していると他方を発症するリスクが上昇することが知られています。しかし、なぜ両疾患が合併しやすくなるのかはこれまで明らかにされていませんでした。また、乾癣患者と炎症性肠疾患患者の肠内细菌丛は健常人のものと构成が异なり、その一部は両疾患で类似することが知られていますが、皮肤と消化管の炎症がそれぞれ互いの臓器にどのような影响を与えるのかについては分かっていませんでした。

本研究グループは、乾癣と肠炎のモデルマウスを用いて、乾癣の発症が消化管にどのような环境の変化をもたらすのか、そして消化管の环境の変化が肠炎の発症にどのような影响を与えるのかを解明しました。本研究は、乾癣の発症が大肠粘膜に存在する免疫细胞の构成や机能に変化を起こし、加えて肠内细菌の构成を変化させることを明らかにしました。さらに、そのような肠内环境の変化によって大肠炎が悪化し、中でも肠内细菌丛の変化が大肠炎の悪化に必须であることを実証しました。

本研究により、乾癣患者が炎症性肠疾患を合併しやすいこと、それらの疾患に共通した肠内细菌丛の変化が见られることの根底にあるメカニズムが、皮肤炎の存在によって消化管に炎症を惹起しやすい肠内环境が形成される「皮肤-肠相関」という概念により初めて解明されました。本研究は、今后临床研究を経て、乾癣に罹患する患者さんの炎症性肠疾患発症や病态の进展を予防する新たな治疗戦略の开発につながることが期待されます。

本研究成果は、2018年9月24日(米国東部時間)米国消化器病学会雑誌『Cellular and Molecular Gastroenterology and Hepatology』に掲載されました。

プレスリリース全文は、以下をご覧下さい。

プレスリリース(笔顿贵)