2019/01/07
庆应义塾大学医学部
国立研究开発法人 日本医疗研究开発机构
庆应义塾大学医学部微生物学?免疫学教室の吉村昭彦教授、伊藤美菜子特任助教らの研究グループは、マウスモデルを用いた実験により、脳梗塞後の慢性期に新たに発見された免疫細胞が働き、神経症状の回復に寄与することを発見しました。さらに、既にうつ病治療薬として使われている薬剤がその免疫細胞の増殖を促すことで神経症状を回復させ、新たな治療薬になる可能性を明らかにしました。
脳梗塞は主な死因、寝たきりの原因になっています。しかし、现在存在する脳梗塞の治疗法は発症初期のみに限られており、発症后时间が経过した慢性期における有効な新たな治疗薬の开発が望まれています。本研究グループは、これまで脳梗塞発症后数日间の急性期におけるマクロファージを中心とした炎症プロセスを明らかにしてきました。しかし発症1週间目以降、炎症は収束し病态に免疫は関与しないと考えられてきました。
本研究グループは、脳梗塞モデルマウスを用いて、脳梗塞発症后の慢性期には获得免疫を担うリンパ球の一种である罢细胞が大量に梗塞部位に集积すること、その中でも制御性罢细胞(罢レグ)が増加し脳梗塞后の脳内の神経修復过程を制御していることを発见しました。脳罢レグは神経细胞を伤害する活性化アストロサイトを抑制し、神経症状を缓和させることがわかりました。さらに、この脳罢レグは他の组织に存在する罢レグと异なり神経系に特徴的なセロトニン受容体を有しており、セロトニンによって増殖?活性化することも明らかとなりました。脳梗塞モデルマウスにセロトニンや脳内のセロトニンを増やす薬(抗うつ薬の一种)を投与したところ、脳罢レグが増加し神経症状が改善することがわかりました。脳梗塞患者においても脳内セロトニンに作用する抗うつ薬が、脳梗塞の慢性期(リハビリ期)の治疗に役立つことが期待されます。
本研究成果は、2019年1月2日(グリニッジ标準时)に英国科学誌『狈补迟耻谤别』のオンライン速报版に掲载されました。また、1月10日に同発刊誌に掲载されます。
プレスリリース全文は、以下をご覧下さい。