2020/12/04
庆应义塾大学医学部
庆应义塾大学医学部薬理学教室の竹馬真理子准教授、安井正人教授、同大学グローバルリサーチインスティテュートの田中愛美研究員のグループは、肝臓に局在する免疫細胞マクロファージに発現するアクアポリン3(AQP3)が、肝炎?肝硬変の発症過程で重要な役割をもつことを、肝炎モデルマウスを用いた実験で明らかにしました。
本研究により、础蚕笔3欠损マウスでは、野生型マウスに比べて、急性肝障害や慢性肝炎症状が軽减することを明らかにしました。また础蚕笔3が欠损したマクロファージでは、肝障害の発症过程でおこる细胞の活性化が抑制され、これにより肝臓での慢性炎症や线维化が减少することが示され、マクロファージの础蚕笔3が慢性肝炎の発症に重要な役割をもつことが明らかになりました。
さらに、础蚕笔3を阻害するモノクローナル抗体を世界で初めて树立し、急性および慢性肝炎のモデルマウスにおいて、础蚕笔3抗体の投与が肝炎発症を抑制することを确认しました。
今后はさらに、肝炎や肝硬変の病态进行过程での础蚕笔3の役割を検讨するほか、础蚕笔3抗体や础蚕笔3阻害薬の开発を进めることで、新たな肝炎?肝硬変の治疗法开発の一助となることが期待されます。
本研究成果は、2020年11月9日に、『Nature Communications』オンライン版に掲載されました。
プレスリリース全文は、以下をご覧下さい。