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慶應義塾

ナノスケール量子计测からリン脂质の动きを捉えることに成功-创薬に向けた细胞诊断への応用に期待-

公开日:2021.02.22
広报室

2021/02/22

东京工业大学

庆应义塾大学

大阪大学

科学技术振兴机构

东京工业大学 工学院の石綿整研究員(科学技术振兴机构(JST)さきがけ研究者兼務)、庆应义塾大学大学院理工学研究科の渡邉宙志特任講師(量子コンピューティングセンター所員)および大阪大学大学院理学研究科の花島慎弥准教授らは、ダイヤモンドをセンサーとして用い、わずか5nmの厚さの脂質二重層(細胞膜)を構成するリン脂質の動きを計測することに成功した。麻酔薬など薬物に対する細胞の反応はその7割以上が細胞膜と呼ばれる細胞を囲んでいる外側~5 nmの微小領域で始まっていることから、現在統計的に判断されている細胞の薬物反応の原理解明にはこの微小領域を高感度かつラベルフリーすなわち「ありのまま」に解析する細胞診断技術の開発が必須である。

研究グループは、ダイヤモンド窒素-空孔中心(以降NVセンタ)を用いたナノNMRと呼ばれる技術に着目した。ダイヤモンド中に窒素と欠陥により構成されるNVセンタは、細胞内部の温度を1℃以下の精度で測定するなど、生命現象を精密計測するナノ量子センサーとして注目されている。このセンサーの最大の特徴はそのサイズ(~1 nm)にあり、非常に小さいサイズを持つことから観測対象に対して10 nm以下の距離で高感度量子計測を行うことが可能である。観測対象近傍での計測からセンサー表面ごく近傍の限られた微小領域(~6 nm3)における物質の磁性(核スピン)を計測することが可能となる。そこで、細胞膜に見立てた薄い脂質二重層中を出入りするリン脂質の核スピンを計測するために、薄い膜状にしたセンサー上に脂質二重層を形成する技術を確立し、センサー表面から10 nm以下の検出範囲で量子計測を行ったところ、脂質二重層中のリン脂質分子の動きを示す拡散係数を計測することに成功した。

今回开発したナノ狈惭搁技术は、従来の生体计测のように蛍光分子で人工的に修饰したリン脂质分子ではなく、高感度かつラベルフリーでありのままの细胞膜中のリン脂质分子の动きを计测できることから、リン脂质分布や动きを制御するメカニズムの解明、リン脂质移动と疾患の関係を调べるための细胞诊断技术につながることが期待される。

本研究はドイツの科学雑誌Advanced Quantum Technologies(アドバンスト?クァンタム?テクノロジーズ)のEarly Viewオンライン版に2月19日(現地時間)に公開された。また、同紙2021年Issue 4(2021年4月公開)に表紙として掲載予定である。

プレスリリース全文は、以下をご覧下さい。

プレスリリース(笔顿贵)