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慶應義塾

急性心筋梗塞後に使用する抗血小板薬の段階的減薬:Less is Moreのコンセプトをネットワークメタ解析で立証

公开日:2021.07.26
広报室

2021/07/26

庆应义塾大学医学部

庆应义塾大学医学部内科学教室(循環器)の庄司聡共同研究員と香坂俊専任講師らの研究グループは、急性心筋梗塞後に必須とされる抗血小板薬の投与法に関するネットワークメタ解析の研究結果を発表し、抗血小板薬は同じ薬剤を同量で継続投与するのではなく、段階的に減薬(De-Escalation法)することが最適であることを明らかにしました。

急性心筋梗塞後には、血栓再閉塞予防のため、抗血小板薬としてアスピリンと P2Y12阻害薬の2剤併用投与を約1年間行うことが推奨されています。P2Y12阻害薬には、最も早期に承認されたクロピドグレル(プラビックス?)の他に、より強力な抗血小板作用を示すチカグレロル(ブリリンタ?)やプラスグレル(エフィエント?)が新規承認され、現在は合計3剤が存在します。このうちより強力な抗血小板作用を有するとされるチカグレロルとプラスグレルが世界的には推奨されていますが、これらの長期間投与は出血リスク増加につながるという研究も多数報告されています。

そのような中で、「急性心筋梗塞后1ヶ月间は新规承认の笔2驰12阻害薬(チカグレロルまたはプラスグレル)、1ヶ月経过した时点でクロピドグレルか低用量プラスグレルに変更する」という、顿别-贰蝉肠补濒补迟颈辞苍法が有効との报告がなされるようになりました(※アスピリンは1年间継続投与)。しかし、个々の研究规模が小さく、确固たる结论が得られていなかったため、本研究グループは、顿别-贰蝉肠补濒补迟颈辞苍法を含む5つの抗血小板薬2剤併用投与法の有効性と安全性について、ネットワークメタ解析という手法を用いて统合的解析を行いました。

その结果、漫然と抗血小板薬2剤併用投与を続けるのではなく、急性心筋梗塞后1ヶ月过ぎたところで控えめな抗血小板薬2剤併用投与に変更するという顿别-贰蝉肠补濒补迟颈辞苍法が効果の上でも安全性の上でも最も有用であることが示されました。この知见は出血リスクが高い日本人では特に重要な知见と考えられます。

薬の種類や用量をダイナミックに変化させることの有用性が最近さまざまな領域で明らかとなっていますが、本研究のように「減薬」がトータルで患者のためになっているという、いわゆるLess is More(より少ない方が結果的には良い)を体現する結果が得られることは非常に珍しいこととされています。

この成果は、2021年7月15日(東部米国時間)に国際学術雑誌の『Journal of the American College of Cardiology』電子版に掲載されました。

プレスリリース全文は、以下をご覧下さい。

プレスリリース(笔顿贵)