2021/11/15
庆应义塾大学薬学部
庆应义塾大学薬学部と国立がん研究センター中央病院の研究グループは、治療開始時の併用薬と好中球/リンパ球数比を組み合わせた指標を用いることで、免疫チェックポイント阻害薬治療の予後を事前に予測できることを発見しました。本研究は庆应义塾大学薬学部薬学科6年の荻原利章(おぎわら としき)、同薬学部の河添 仁(かわぞえ ひとし)専任講師、中村智徳(なかむら とものり)教授および国立がん研究センター中央病院を中心とする研究グループの成果です。
现在、国民の2人に1人はがんに罹患し、3人に1人はがんで死亡する超高齢化社会となりました。がんの中でも肺がんの死亡者数は第1位であり、年间约7.5万人が亡くなられています。免疫チェックポイント阻害薬であるニボルマブやペムブロリズマブは切除不能进行?再発の非小细胞肺がんにおける标準治疗です。一方で、免疫チェックポイント阻害薬治疗の奏効率には个人差があるため、有効性が低い患者を予测する指标は大いに役立ちます。现在まで、併用薬と予后の関连性や好中球/リンパ球数比と予后の関连性が报告されているものの、それらを组み合わせた検讨は行われていませんでした。
本研究では、国立がん研究センター中央病院において、切除不能进行?再発の非小细胞肺がんの治疗として、ニボルマブまたはペムブロリズマブ疗法を行った患者を対象に、诊疗録を后ろ向きに调査しました。上记の指标を用いて患者を高?中间?低リスク群に分类したところ、対象患者259名のうち、104名(40.2%)が高リスク患者群に分类されました。统计解析の结果、高リスク患者群は低リスク患者群と比较して、全生存期间が短いことがわかりました。一方、无増悪生存期间については有意な関连は见られませんでした。
以上のことから、切除不能进行?再発の非小细胞肺がん治疗开始时の併用薬と好中球/リンパ球数比を组み合わせた指标を用いることで、ニボルマブまたはペムブロリズマブ疗法治疗の予后を予测できることが示唆されました。本研究成果は、免疫チェックポイント阻害薬治疗の予后を事前に察知できる可能性を示唆するものであり、「高リスク患者」の早期発见とその治疗に繋がるものと考えております。今后、これらメカニズムの解明と免疫チェックポイント阻害薬治疗の有効性を改善するための新たな手法の开発が期待されます。
本研究成果は、2021年11月8日に国際学術誌『Frontiers in Oncology』(電子版)に掲載されました。
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