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慶應義塾

血管ががん细胞を転移させるユニークな仕组みを解明-転移を抑える新たな抗がん剤の开発に期待-

公开日:2022.02.14
広报室

2022/02/14

庆应义塾大学医学部

庆应义塾大学医学部解剖学教室の久保田義顕教授、同外科学教室(一般?消化器)、同内科学教室(循環器)、同医化学教室、同先端医科学研究所、浜松医科大学、英国オックスフォード大学らの共同研究グループは、がん内部の血管でのみ利用されている構造維持因子として、神経ガイダンス因子として知られてきたFLRT2を見出し、FLRT2の発現量がヒト大腸がんの予後と逆相関すること、血管でFLRT2を欠損したマウスでは、がんの転移が抑えられることを明らかにしました。

がんの进行、転移には、血管ががん内部へ成长することが原因とされます。そのため、血管の成长をとめる薬剤(痴贰骋贵阻害剤など)が広く临床の现场では用いられていますが、がんの転移に関しては抑える効果が不十分なケースもみられ、がん転移をより効率的に抑える新たな分子标的が模索されてきました。

本研究では、贵尝搁罢2がヒト大肠がん、特に进行がんの血管で强く発现し、その発现量は予后と逆相関していることを见出しました。次に血管特异的に贵尝搁罢2遗伝子を欠损したマウスの皮肤にがん细胞を移植したところ、隙间の多い血管(がん転移の出入り口となる)が着减し、肺や肝臓への転移が大幅に减少することを见出しました。さらには、この血管の変化(隙间の多い血管が减少)によりがん深部まで血流を运ぶことができるようになり、免疫チェックポイント阻害剤である抗笔顿-1抗体の効果が顕着に増强されることもわかりました。

本研究成果は、血管ががん细胞を転移させるユニークな仕组みを解明したものであり、実用化の観点からは、従来の血管の成长をとめる薬剤では不十分であった、がん転移を効率的に抑える画期的な分子标的薬の开発につながることが期待されます。さらには、免疫チェックポイント阻害剤の効果を最大限に発挥させるための、「地ならし」的な併用疗法への応用も期待されます。

本研究成果は2022年2月1日(米国東部時間)の『The Journal of Clinical Investigation』オンライン版に掲載されました。

プレスリリース全文は、以下をご覧下さい。

プレスリリース(笔顿贵)