2022/07/01
庆应义塾大学医学部
庆应义塾大学医学部生理学教室の孫 怡姫(ソン イキ)(大学院医学研究科博士課程学生)、岡野栄之教授らの研究グループは、中枢神経系内唯一の常在性免疫細胞であるミクログリアを、ヒトiPS細胞から高効率に分化誘導する新たな方法を開発しました。
中枢神経系(脳と脊髄)には、恒常性の维持に重要な役割を果たす免疫细胞であるミクログリアが存在します。ミクログリアは、死んだ细胞を除去したり、ほかの神経系细胞の维持や分化を促したり、过剰な神経活动を抑制するなど、様々な中枢神経系固有の机能を持っています。
近年、アルツハイマー病や前头侧头型认知症などの中枢神経系疾患の原因遗伝子、もしくはリスク遗伝子がミクログリアに高く発现していること、またミクログリアはこれらの疾患の病态进行に影响することが报告され、神経疾患の研究において世界的な注目を集めています。
本研究では、単一の転写因子の过剰発现により、ヒト颈笔厂细胞からミクログリアの高効率な分化诱导法を开発し、ヒトミクログリアを用いた中枢神経疾患の解析モデルを构筑しました。この方法により作製したミクログリアは、遗伝子発现プロファイルや生理机能などを评価したところ、ヒト脳内のミクログリアに近い性质を持つことが确认されました。この成果はミクログリアに起因する数多くの神経疾患の创薬研究や治疗法开発への応用が期待されます。
本研究成果は2022年7月1日(英国时间)に国际科学雑誌であるInflammation and Regenerationに掲载されました。
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