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慶應義塾

新型コロナウイルスは変异株でもニューロンには感染せずに効率良く脳内の免疫担当细胞であるミクログリアに感染することを発见

公开日:2023.04.03
広报室

2023/04/03

庆应义塾大学医学部

藤田医科大学医学部

庆应义塾大学医学部生理学教室の加瀬義高特任講師(藤田医科大学医学部臨床再生医学講座講師)と岡野栄之教授らは、新型コロナウイルスが脳内のミクログリアに感染することを発見しました。

中枢神経障害を引き起こす新型コロナウイルス感染症において、「新型コロナウイルスが果たして神経细胞(ニューロン)に直接感染できるのか?」という疑问に対して、世界中の数多くの研究结果から、新型コロナウイルスはニューロンへは感染しづらいことがわかっていました。しかし、ウイルスが変异を起こした场合のその感染性の変化や、脳を构成する他の各种细胞への感染性については十分に検証されていない状况でした。さらには、ニューロンへ感染しづらいのならば、なぜ中枢神経障害が起きるのかははっきりわからず、全身の炎症が原因だと思われてきました。

そこで本研究グループはヒト颈笔厂细胞から脳の主要构成细胞であるニューロン、アストロサイト、ミクログリア、さらに脳オルガノイドを作成してウイルスの感染性を调べました。その结果、新型コロナウイルス感染症が认められた当初のアルファ株から変异株であるデルタ株、オミクロン株に至るまで、ミクログリアに効率的に感染することがわかり、一方でニューロンや神経干细胞には感染しないことがわかりました。また、新型コロナウイルスは细胞の受容体を介して感染しますが、このミクログリアへの感染では、一般に新型コロナウイルスの受容体とされている础颁贰2ではなく、顿笔笔4が有力であることがわかりました。

世界的にも新型コロナウイルスはニューロンには感染できないという报告が多いのですが、変异株に関する解析やヒトのミクログリアへの感染に関しての结果は新しい知见です。今回の结果から、新型コロナウイルス感染症による中枢神経障害はニューロンへの直接のウイルスの感染ではなく、ミクログリアへ感染することにより免疫の异常活性化が起こることが键となる可能性が示唆されました。

本研究成果は Experimental Neurology(特集号)に掲载予定であり、先行してオンライン版が3月11日(协定世界时)に公开されました。

プレスリリース全文は、以下をご覧下さい。

プレスリリース(笔顿贵)