2023/06/09
庆应义塾大学医学部
庆应义塾大学医学部内科学教室(消化器)の中本伸宏准教授、金井隆典教授、田辺三菱製薬株式会社の藤森惣大共同研究員を中心とした研究グループは、B細胞がサイトカインの一種であるIL-15の分泌により細胞傷害性のCD8+T細胞を増殖させ、自己免疫性肝炎(AIH)を増悪させることを初めて明らかにしました。
础滨贬は免疫系の异常により、自分自身の免疫细胞が肝臓を攻撃してしまい発症する难病指定された肝炎です。过去に难治性の础滨贬患者の一部に対して、叠细胞を除去する薬剤が効果を示すことが报告されていました。叠细胞が病态を増悪させるメカニズムが解明されると新たな治疗法の开発を期待できますが、非常に复雑であり纽解くのは困难でした。
今回、B細胞の関与が確認されているAIHのマウスモデルを用い、モデル中のB細胞の発現遺伝子を網羅的に解析することで、IL-15の分泌機能が重要であることを初めて発見しました。IL-15 は肝臓を傷害する免疫細胞として重要な細胞傷害性CD8+T細胞を増殖させる作用を持ちます。脾臓にはこれらの細胞が豊富に存在していますが、今回、B細胞が脾臓でCD8+T細胞を増殖させ、これが肝臓へと移行して肝炎を増悪させるという一連の病態メカニズムを新たに示しました。また、CD8+T細胞はB細胞を刺激することでIL-15の発現を誘導し、相互作用の関係にあることも明らかとしました。この研究成果はAIH治療における治療方針や新薬の開発に役立つことが期待されます。
本研究成果は、2023年4月6日(日本时间)にJHEP Reportsに掲载されました。
プレスリリース全文は、以下をご覧下さい。