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慶應義塾

絶食と肠内细菌利用糖の併用により肠内环境を短时间で再构筑-特定肠内菌を选択的に増殖させる精密な食事介入戦略-

公开日:2025.07.09
広报室

2025/07/09

北里大学

庆应义塾大学

北里大学および庆应义塾大学の研究グループは、絶食中に腸内細菌が代謝可能な糖質(腸内細菌利用糖:Microbiota-Accessible Carbohydrates[MACs])を摂取することで、腸内細菌叢を短時間で選択的に再構築する新たな食事介入法を開発しました。本研究は、庆应义塾大学先端生命科学研究所/同大学大学院政策?メディア研究科博士課程の佐藤謙介(研究当時)、同大学先端生命科学研究所の福田真嗣特任教授、同大学薬学部生化学講座?北里大学薬学部微生物学教室の井上浄訪問(客員)教授、北里大学薬学部微生物学教室の金倫基教授(研究当時:庆应义塾大学薬学部創薬研究センター教授)を中心としたチームによる研究成果です。

肠内细菌丛の构成は、日々の食事に含まれる栄养素の影响を强く受けています。一方で、特定の肠内细菌を狙って短期间で选択的に増殖させるといった意図的な食事介入は、肠内环境の恒常性(顽健性)によって强く制限されており、これまで実现が困难とされてきました。肠内では、细菌同士が宿主由来の栄养素や代谢产物をめぐって复雑な相互作用を行っており、こうしたネットワークによって肠内细菌群集は高い安定性を保っています。

本研究では、この恒常性の壁を一时的に解除する手段として絶食を导入し、その状态で肠内细菌が利用可能な糖质(惭础颁蝉)を摂取させることで、特定の菌が优位に増殖する环境を人為的に构筑することに成功しました。惭础颁蝉とは、ヒトの消化酵素では分解されず、肠内细菌によってのみ代谢される糖质であり、代表的なものに食物繊维やオリゴ糖があります。

マウスを用いた実験では、絶食中に惭础颁蝉を摂取させることで、肠内细菌丛の构成が1日で大きく変化することを确认しました。また、摂取する惭础颁蝉の种类によって増殖する菌が异なることに加え、肠管における滨驳础抗体——肠粘膜の主要な免疫抗体として感染防御に重要な役割を果たす——の产生が顕着に増强されることも明らかになりました。さらに、抗生物质の使用や强力な薬剤介入に頼ることなく、特定肠内菌の选択的な増殖や滨驳础の増加といった効果を実现できる点も、本手法の大きな利点といえます。

なお、本研究は动物モデルであるマウスを用いて実施されたものであり、ヒトに応用するためには、今后さらに临床的検証や実用化に向けた研究が必要です。

本研究成果は、2025年7月5日付で、国际学术誌『BMC Microbiology』(Springer Nature Publishing Group)に掲載されました。

プレスリリース全文は、以下をご覧下さい。

プレスリリース(笔顿贵)